入れ歯と人工歯根で迷う50代へ!費用や通院期間の違いを解説|大治町・あま市の歯医者|大治西條ファミリー歯科

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入れ歯と人工歯根で迷う50代へ!費用や通院期間の違いを解説

入れ歯と人工歯根で迷う50代へ!費用や通院期間の違いを解説

奥歯を失った50代が最初に整理したい「入れ歯」と「人工歯根」の考え方


奥歯を失い、入れ歯と人工歯根(インプラント)のどちらを選ぶか決めかねている方は少なくありません。費用、通院期間、あごの骨の状態と、判断材料はお一人おひとり異なります。大切なのは優劣ではなく、ご自身の生活と予算に沿うかどうか。本記事では両者の違いを整理します。


この記事の要点まとめ


  • 入れ歯と人工歯根は費用や通院期間、あごの骨への負担が異なり、状況に応じた検討が必要です
  • 骨の量や持病、金属アレルギーの有無によって適応条件が変わるため、事前の検査確認が役立ちます
  • 予算や通院頻度、将来のメンテナンス費用も踏まえ、歯科医院での相談を通じて選択肢を整理できます

入れ歯と人工歯根の構造・費用の違いを解説

入れ歯と人工歯根の構造・費用の違いを解説

失った歯を補う方法として代表的なのが、取り外し式の入れ歯と、あごの骨に人工歯根を埋め込む方法です。まずは仕組みとお金の流れから見ていきましょう3


保険診療と自費診療の費用相場と仕組み


保険適用の部分入れ歯は、レジン床と呼ばれる樹脂の土台に金属バネを組み合わせたものが基本形。3割負担の場合、本数などの条件によりますが5,000〜1万5,000円程度が自己負担の目安とされています。金属床やノンクラスプなど装着感や見た目に配慮したタイプは自費診療となり、10万円台から数十万円まで幅があります。


人工歯根は全額自費診療で、1本あたり30万〜45万円前後が一つの目安とされます。手術、人工歯根本体、上部の被せ物までを含む場合が多いものの、内訳は歯科医院ごとに異なります。見積もりを取る際は「どこまで含まれた金額か」を確かめておくと、後の負担感が読みやすくなります。 自費診療でも医療費控除の対象になり得ますので、領収書は保管しておきましょう。


治療完了までの期間と通院回数の目安


入れ歯は型取り、噛み合わせの記録、試し入れ、装着と進み、おおむね4〜6回、1〜2ヶ月ほどで完成に至るケースが多く見られます。出来上がった後も調整で数回通う点を見込んでおくと、余裕をもって進められます。


人工歯根の場合は外科処置のあと、骨と結合するまでの待機期間が必要で、一般的には5〜6ヶ月ほどとされています。当院ではこの期間に再生医療の技術を用いることがあり、3〜4ヶ月程度で治療の工程を終えられる場合もありますが、経過には個人差があります。通院間隔が空く時期もあるため、回数そのものは想像より少なく感じる方もいらっしゃいます。


周囲の残存歯やあごの骨に与える負担の違い


部分入れ歯は隣の歯にバネをかけて支える構造上、その歯に力が集中しやすくなります。長く使ううちに支えの歯が揺れやすくなることもあり、定期的な確認が欠かせません。対して人工歯根はあごの骨に直接固定するため隣の歯を整える必要がなく、噛む刺激が骨に伝わりやすい点が特徴です。ただし外科処置を伴い、術後のメンテナンスを継続できるかどうかが長期的な経過を大きく左右します1


身体の状態や持病による適応条件と注意点


人工歯根は誰もが同じ条件で受けられるものではなく、口の中と全身の状態を踏まえた診断が前提となります。ここは事前に押さえておきたいポイントです23


あごの骨の量や持病が治療に与える影響


人工歯根を埋めるには、一定の骨の厚みと高さが求められます。歯を失ってから時間が経つと骨が痩せてしまうこともあり、その場合は骨造成を併用するか、入れ歯を選ぶかという判断になります。当院では歯科用CTで骨の量や神経の走行を立体的に把握したうえで、方針をご提案しています。


全身疾患についてはどうでしょうか。血糖コントロールが安定しない糖尿病、骨粗鬆症治療薬の使用歴、コントロールが十分でない高血圧などがある場合は、外科処置の可否を主治医と連携しながら慎重に検討します。持病があるから受けられないと一律に決まるわけではなく、状態次第で判断が変わるという点を覚えておいてください2


金属アレルギーがある場合の材料選定


入れ歯の金属バネや金属床に使われる合金で、口の中に違和感が出る方もいらっしゃいます。その際は、バネのない樹脂タイプの入れ歯や、金属を用いない設計を検討する方法があります。


人工歯根の素材は主にチタンで、生体になじみやすい金属として長く用いられてきました。ただ体質には個人差がありますから、金属アレルギーの既往がある方は、事前にパッチテストなどで調べておくと選択の幅を整理しやすくなります。


失った歯の数や場所(奥歯など)に応じた選択軸


1本だけの欠損なら、両隣を整えずに済む人工歯根が候補に挙がりやすい一方、複数本が連続して失われているケースでは入れ歯のほうが費用と身体的な負担を抑えやすい傾向があります。総入れ歯の外れやすさが気になる方には、数本の人工歯根で入れ歯を支えるインプラントオーバーデンチャーという選択肢も。噛む力のかかる奥歯か、見た目の気になる前歯かによっても優先順位は変わりますので、目的から逆算して考えるのが現実的です。


ライフスタイルや予算から考える自分に合った選択基準


最後に、長い目で見た負担と、相談の進め方を整理します。


【よくある誤解】入れ歯は噛みにくい・人工歯根は一生もつ?


入れ歯は調整や設計によって装着時の感じ方が変わります。合わないまま使い続けると違和感が残りやすいので、気になる点はその都度お伝えください。反対に、人工歯根は入れたら手がかからないというイメージを持たれがちですが、周囲の歯ぐきに炎症が起きるインプラント周囲炎が生じることもあります。どちらを選んでも、日々の歯磨きと定期的な受診が経過を支える土台になります1


将来的なメンテナンス費用やトラブル時の再治療


入れ歯は使ううちにあごの形が変化し、数年ごとに調整や作り直しが必要になることがあります。保険内なら費用は抑えやすい反面、作り直しに回数の決まりが設けられている点は注意が必要です。人工歯根は年に2〜4回程度の定期検診が基本で、1回あたり数千円程度の管理費用を見込んでおくと計画が立てやすくなります。上部の被せ物は破損時に交換できますが、人工歯根本体に問題が生じた場合は再手術を検討することもあり、初期費用だけでなく10年単位の総額で見比べる視点を持っておきたいところです。


希望に沿った治療法を歯科医院で相談するための手順


相談前に、①予算の上限、②通院できる頻度と曜日、③服用中の薬とお持ちの持病、④食事や見た目で優先したいこと。この4点をメモにまとめておくと話が進めやすくなります。当院はセカンドオピニオンにも対応しており、他院で治療中の方のご相談も承っています。土・日・祝日の診療や駐車場11台、入口のスロープと手すりなど、通いやすさにも配慮しました。迷いを抱えたままにせず、まずは検査結果を見ながら一緒に整理していきましょう3


よくある質問


Q1. 60代で入れ歯と人工歯根のどちらが向いているのでしょうか。

A. 年齢だけで決まるものではありません。あごの骨の状態、持病の有無、通院の続けやすさ、ご予算を総合して検討します。将来的なお手入れをご自身で続けられるかどうかも判断材料のひとつです。


Q2. 歯根がなくても差し歯はできますか。

A. 差し歯はご自身の歯根が残っていることが前提の処置です。歯根まで失われている場合は、人工歯根、ブリッジ、入れ歯といった別の方法から選ぶことになります。


Q3. 歯科医師が人工歯根を勧めない場合があるのはなぜですか。

A. 骨の量が不足している、全身疾患のコントロールが十分でない、喫煙や歯ぎしりの影響が大きいなど、外科処置の負担が大きいと判断される場合があるためです。無理に進めず、ほかの方法を含めてご提案します。


Q4. 部分入れ歯について注意が必要と言われるのはどうしてですか。

A. バネをかける隣の歯に力が集中しやすく、清掃が行き届かないとその歯に負担が残る場合があるためです。定期的な調整と丁寧なお手入れで、負担を抑える工夫ができます。


Q5. 今使っている入れ歯から人工歯根に変えることはできますか。

A. 骨の状態が条件を満たしていれば検討できます。入れ歯を支えとして併用するインプラントオーバーデンチャーという方法もありますので、まずは検査でご相談ください。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

3. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/


伊東 雅哲

歯科医師


大治西條ファミリー歯科

院長

伊東 雅哲

▶ 監修者プロフィール

資格・所属学会
歯学博士
日本口腔外科学会認定 口腔外科認定医
愛知学院大学歯学部附属病院 口腔外科
口唇口蓋裂特殊外来 非常勤講師
日本口腔ケア学会評議員
国際口腔インプラント学会認定医
日本再生医療学会認定 再生医療認定医