【診療時間】 9:30~13:00/14:00~19:00
【休診日】祝日午後
海部郡大治町西条字南井口16

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上あごの骨が足りない場合のインプラント治療|ソケットリフトとサイナスリフトの違いとは?


こんにちは。大治西條ファミリー歯科(旧:星の森ファミリー歯科)、歯科医師の伊東です。


「インプラントをしたいけれど、検査をしたら『骨が足りない』と言われてしまった……」

このように診断され、インプラント治療を諦めかけていませんか?


無理かもしれないという壁にぶつかれば、誰だって不安になりますし、がっかりしてしまうでしょう。


しかし、現代の歯科医療では「ソケットリフト」や「サイナスリフト」といった骨造成(こつぞうせい)を行うことで、骨が少ない方でもインプラントが可能になるケースが多くあります。


そこで本記事では、上あごの骨を増やす2つの術式「ソケットリフト」と「サイナスリフト」の違いや手順について解説します。


■なぜインプラントに骨が必要なのか?


インプラント治療とは、あごの骨にチタン製のネジ(インプラント体)を埋め込み、それを人工歯根とする治療法です。インプラントは、人工歯根をしっかりと支えるための「骨の厚み」と「高さ」が必要になります。


しかし、歯周病が進行したり、歯を抜いた後に長期間放置したりすると、噛むことによって刺激が伝わらなくなった骨は生理現象として痩せていきます。


さらに上あごの奥歯付近には、「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる鼻に通じる大きな空洞が存在します。もともとこの空洞があるために骨の厚みが確保しにくい構造なのですが、そこに骨吸収が重なるとインプラントを収めるスペース自体がなくなってしまうのです。


しかし、現在は不足した骨を補う「骨造成(こつぞうせい)」という技術を用いることで、こうした状況でも治療が可能になるケースが少なくありません。


■ソケットリフトとサイナスリフトの違い


骨が足りないなら増やせばいいというのが骨造成の考え方です。そのアプローチ方法には大きく分けてソケットリフトとサイナスリフトの2種類があります。

患者さまから「どっちが良いんですか?」と聞かれることがよくありますが、これは好みで選ぶものではありません。現在残っている上あごの骨の高さによって決まります。


◎ソケットリフト

ソケットリフトは、上あごの骨が5mm以上残っている場合に行われます。インプラントを埋め込むための穴(ソケット)を利用して、その奥にある上顎洞の底を少しだけ持ち上げるテクニックです。


ソケットリフトは、骨造成のために歯茎を大きく切る必要がありません。インプラントを入れる穴からアプローチするので、傷口は比較的小さく済みます。


術後の腫れや痛みも、通常の抜歯程度で済むことがほとんどです。また、骨造成と同時にインプラントを入れられるケースもあるため、治療期間が短縮できるのも嬉しいポイントでしょう。


[ソケットリフトの手順]


  1. 1.まず、インプラントを埋入する位置にドリルで穴を開けます。ここまでは通常のインプラント手術と同じです。


  2. 2.骨の厚みが1mm程度になるところまで掘り進めます。


  3. 3.ここで「オステオトーム」という専用の器具を穴に入れ、器具のお尻を小さなハンマーで優しく叩きます。


  4. 4.すると上顎洞の底にある骨と粘膜が持ち上がります。


  5. 5.その持ち上がってできたスペースに、骨補填材(人工骨など)を詰め込みます。


  6. 6.骨の高さが確保できたら、そのままインプラント体を埋め込んで手術終了です。


◎サイナスリフト

サイナスリフトは、上あごの骨の高さが5mm未満と薄い場合や多数歯を失って広範囲に骨が必要な場合に行われる処置です。ソケットリフトでは対応できないような薄い骨の状態からでも、インプラントを支えるのに十分な厚みの骨を作り出します。


ただ、歯茎を切開する範囲が広いため、術後に顔が腫れたり、内出血で頬が黄色くなったりすることがあります。また、骨が固まるのを待つ期間が必要な場合、治療完了までの期間がトータルで1年近くかかることもあります。


[サイナスリフトの手順]


  1. 1.上の奥歯の歯茎の側面を大きく切開し、あごの骨を露出させます。


  2. 2.露出した骨に四角い窓のような穴を開けます。


  3. 3.その窓から、上顎洞の内側を覆っている「シュナイダー膜」という薄い膜を確認し、専用の器具を使って破らないように骨から剥がして持ち上げます。


  4. 4.膜と骨の間にできた広い空間に十分な量の骨補填材を詰め込みます。


  5. 5.歯茎を縫合して終了です。


骨がほとんどないケースでは、ここで一旦手術を終え、移植した骨が固まるまで6ヶ月程度待つことが一般的です。しっかりと骨ができてから、改めてインプラントを埋入する手術を行います(骨の状態によっては同時埋入するケースもあります)。


【上あごの骨造成は実績豊富な歯科医院へ相談を】


ソケットリフトとサイナスリフトは、上あごの骨が不足している場合に、インプラントを埋め込むための土台(骨)を作る治療法です。


両者の違いは「残っている骨の高さ」によって決まります。目安は骨が5mm以上あれば負担の少ないソケットリフト、5mm未満であれば広範囲に骨を作れるサイナスリフトが適応されます。


「手術」と聞くと、どうしても怖いイメージを持ってしまうかもしれません。しかし、これらの術式はインプラント治療において確立された手法であり、適切な診断と技術のもとで行えば噛む力を取り戻すことができる大切な処置です。


上あごの骨が足りない場合のインプラント治療は、当院ではCT撮影を行い、骨の状態を詳細に分析した上でご提案をさせていただきます。


インプラントをご検討中の方はもちろん、骨不足を理由に他院で治療を断られてしまったという方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


大治西條ファミリー歯科
(旧:星の森ファミリー歯科)

歯科医師・歯学博士
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